ブニャット!

ブニャット

2015年8月1日(土)
ブニャットは亡くなりました…

会社から帰宅し夕食を食べている
時に母から聞きました。
私にとってあまりにも衝撃的で
可哀想で…罪悪感もありました。
胸の奥にドスンとくる重いもの…

ブニャットは野良猫です。
ブニャットは約2年前に自宅付近に
捨てられた飼い猫です。ロン毛の
洋猫混じりの日本猫…だと思います。
色は濃い茶色のグレー混じりの毛並みです。
物凄い強気な猫でしょっちゅう私の
家の猫や母の家に住む猫、そして
燐家の従姉妹の猫と喧嘩をしていました。
呼び名もないのも変なのですが、い
つのまにか【ブニャット】として
名前で呼んでいたのです。
何処で寝ているのかも当時は分からず、食べ物だってどうやってとって
いたのか…

暫くすると…

実はブニャットは父から餌を貰い
寝床は父の事務所で寝泊りしてい
たのです。

父はブニャットの為に1日中事務所
にエアコンを運転していました。

かなりブニャットは父には慣れて
いたのです^ ^

もう半分飼い猫です。。。

ブニャットは今度は家に入りたがり
ました。あたり前です。
今迄飼い猫だったのに捨てられた
のですから家に入って家族の団欒
みたいなものをきっと味わっていた
はずです。いろいろな理由があり
捨てらた…

でも皆んなの家にも猫がいてその
猫達はブニャットが来ると喧嘩を
して、何でうちに入るの?と言わんばかりのおお喧嘩…

せめて外で餌をあげて事務所の中で
寝泊りさせてあげることがこの2年近く続いていました。

私にはなかなか慣れていませんでした。仕事で家にいませんから、ブニャットと顔合わせする回数が少なくブニャットも警戒していました。
今年に入りなんとなく私の事を覚えている感じになり、最近は触ることは無理でしたが横切って歩いてもブニャットも逃げなくなりました。

ああ、なんかなんとなくこの距離感はいい感じかなあ~なんて思っていました。

ブニャットは2年前より最近と比べると痩せていました。餌は皆んなであげていたし、うちにも毎日朝と晩、縁側に同じ時間に必ず来て待っていて御飯を食べてまた何処かに遊びに
行っていたんだと思います。

うちにいた猫は実は1年前に亡くなり猫はこの1年間いなかったんです。
だからブニャットは私の家に入りたがり私の家の猫に家族の一員として入りたかったんだと思います。

しかし、一昨日子猫がきました。生まれて2か月です。可愛いです。
里親を探している人から情報が入り貰うことにしました。1年前に亡くなった猫は20年も一緒に生活していました。老衰です。この時も悲しくて涙が止まりません。だからまさかまた子猫から飼うなんて思ってはいなかったんです。
勿論ブニャットは子猫と一度対面しています。。。いつものように朝御飯を食べに来ますから。

次の日午前中は朝御飯を貰いに来て食べていました。午後は母も私の家族も皆出払いました。
母が夕方車で帰宅してカーポートに入れる瞬間直感したそうです。
その数分前私の家族も分かっていました。
そう、ブニャットは私の家の門の前に車で跳ねられて死んでいたそうです。
聞いた話しでは頭は潰れ片目は飛び可哀想だったと…ひき逃げです。

その夜に私は母から聞きました。

私の胸の奥にドスンと来た重いもの…

ブニャットは捨て猫です。
ブニャットは飼い猫だった。
ブニャットは気が強い猫だった。
ブニャットはプライドがあった。
ブニャットは寂しがりやだった。
ブニャットは家に入りたかった。
ブニャットは家に入れなかった。
ブニャットに皆んなで餌をあげた。
ブニャットの寝床は事務所。
ブニャットは子猫と会った。

きっとブニャット
あ~もう俺は家猫にはなれないんだなあ~と思っていたんだと思うと、私は罪悪感が出ました。
子猫は悪くないですよ。誰かが悪い分けではありません。家猫と喧嘩しながらも、父母、従姉妹、私の家族は餌をあげてブニャットブニャットとして認めて家には入れてあげられないけど外猫で可愛いがりましたから。
ひき逃げ犯人は許せません。あれだけ大きなブニャットを跳ねて分からないはずありません。全面道路は30キロ規制の道なんです。

私の気持ちです。
ブニャット!ごめんね。
ブニャット!少しは幸せだった?
ブニャット!家猫になりたかったよね?
ブニャットブニャットブニャット

せめて分かる場所ででしたからお墓も作れました。1年前に亡くなった猫の横に眠っています。

私は、毎日門の前の道に染み付いた血を見ながら会社へ行きます。涙が出ます。

命は儚いものです。
絶対に人的なもので亡くしてはいけません。

ブニャット
ブニャットがいたことは絶対に忘れないからね!